当院は、昭和２年に初代院長河田大作によって開設されました。当時、効果的な治療薬や治療の場も乏しく食料にさえ事欠く時代の中で、深い人間愛をもって患者様本位の治療と看護や保護にあたってきました。以来、医療を取り巻く状況は時代とともに変わりましたが、私たちは「患者様本位」の創立の精神を失うことなく、今後も「安心して受けられる最善の医療」を提供できるよう努めてまいる所存です。

ストレスの多い時代、誰もが健康に無関心ではいられません。病は気からと言われるように、心の病気は、患者様はもとより家庭や社会にとっても深刻な問題です。思いやりのある健やかな地域社会を創るためにも、心を病んだ人々の社会復帰をお手伝いする、それが医療に携わるものの使命だと考えます。河田病院は岡山県下で最も歴史のある精神科医療の専門病院として、人々の心の健康を見つめ、愛ある社会づくりを目指します。


人が生きていくとき支えになるものは、家族や友人とのあたたかな心の交流でしょう。私たちは、心から患者様との出会いを大切にし、病状などに応じたきめ細かいお世話をさせていただきます。ともに喜び、ともに苦しみ、そして退院の時には「よかったね」と言える、そんなぬくもりとふれあいを持つ、あたたかい病院を目指します。